はじめに
こんにちは。「できるだけ良い治療を、安く受けるために」というテーマでまとめていきます。
歯科には本当にたくさんの処置があり、値段も異なっています。そんな中で、患者さんが自分の希望する治療を最適価格で受けるというのはとても難しいことなのではないかと思います。
ということで、保険診療と自費診療という観点から、よりよい治療を安価に受けるために必要な知識をまとめていこうと思います。なかなかのボリュームとなる予定ですが、ぜひ最後までお読みください!
第1弾は保険診療と自費診療の違いを中心にまとめていきます。
※この記事は、noteに掲載中の「歯科にかかるお金の話! “保険診療と自費診療のキホン”」の改訂版です。
保険診療と自費診療の違い
まずは保険診療と自費診療の仕組みそのものを解説します。
保険診療と自費診療の違いは、簡単にいうとクリニックの売り上げの出所の違いです。
上図の通り、保険診療ではクリニックの売り上げの大部分は国の医療給付によって賄われ、患者さんに負担いただく割合は少ないです。
一方、自費診療の場合は国からの給付はなく、全額患者さんにご負担いただくという仕組みになっております。
ではもう少し詳しく見ていきましょう!
保険診療の仕組み
保険診療では、国が歯科の病名とそれに対応する治療に対して保険点数というものを設けています。歯科医は保険の範囲内で治療した場合、その保険点数を算定します。
逆に言うと、歯科医は保険の範囲内で治療した場合は、その設けられた点数の中からしか算定・請求することができないので、どのクリニックで治療を受けても、内容が同じであれば料金は変わらないということになります。
ただし、保険点数の中にはクリニックに来院するだけで算定できるものなど本当に様々な種類があります。
ルールの範囲内でどの点数を算定するかは基本的には歯科医の裁量に任されているため、完全に同じ料金とはならないかもしれませんが、基本的には同じ治療を受ければどのクリニックでもだいたい同じくらいの料金になるという理解で差し支えありません。
自費診療の仕組み
自費診療は全額患者さん負担ですので、料金はクリニックごとに異なります。
保険診療に比べると患者さんにお支払いいただく額は高額になることも多いため、クリニックによっては治療前に同意書を取るところも多いです。
リンク集
- できるだけ良い歯科治療を、安く受けるために #2「保険診療と自費診療の実際」
- できるだけ良い歯科治療を、安く受けるために #3「保険診療と自費診療の使い分け」
- できるだけ良い歯科治療を、安く受けるために #4「医療費控除について」
- できるだけ良い歯科医療を、安く受けるために #5「高額療養費制度について」
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