はじめに
こんにちは。今回はタイトルの通りです。
昔から歯磨きをしっかりしているのに、なぜかよくむし歯になってしまう。歯医者に定期的に通っているのに、行くたびにむし歯になってしまう。そういう方、多いと思います。
歯医者をしていると、そういう方をよく見かけます。むし歯になりやすい理由を歯医者や衛生士に聞いてもいまいちよくわからなかった、という方もしれません。
そのような方のためにこの記事を書きました。むし歯のリスクを少しでも減らす手助けになるといいなと思います。
では、見ていきましょう!
むし歯になるメカニズム
まずは、むし歯になるメカニズムを簡単に説明します。
歯の表面というのは、人体で一番硬い組織、「エナメル質」に覆われています。このエナメル質、嚙む力や硬い食べ物などにはめっぽう強いのですが、一つ弱点があります。それは「酸」です。要するに、溶けやすいということです。
歯は口の中に生えています。そして、その口の中には一日三回食べ物が入ってきます。口の中に食べ物が入ってくると、口の中にいる細菌が食べ物と反応し、酸を生成します。この酸はエナメル質を溶かします。エナメル質の内側は象牙質と呼ばれ、少し軟らかい組織になっています。このエリアに細菌が侵入して酸を生成すると、歯がどんどん溶けていき、むし歯になっていくということです。
むし歯というのは、歯の内部の細菌感染なのです。
どうして私ばかりがむし歯に、、、??
このメカニズムがわかると、むし歯になる原因、むし歯になる人の傾向というのはおのずとわかってきますね。
つまり
- 口の中に酸があるかどうか
- できた酸がどれくらいの時間口の中にとどまっているか
- 酸を作る細菌が口の中にいるかどうか
- 歯そのものが酸によって溶かされやすいかどうか
に集約されてきます。一つずつ見ていきましょう。
口の中に酸があるかどうか
口の中にできる酸の原因は食べ物です。ということは、シンプルに考えて口の中に食べ物がなければむし歯にはなりませんね。
このパターンの方は、食事の時間が長い、間食が多い、などの悪習慣があることが多いです。
できた酸がどれくらいの時間口の中にとどまっているか
いくら食べ物がなければむし歯にはならんといっても、なにも食べないというわけにはいきません。というか、食べないなら歯なんかいらないじゃないかいという話になってしまいます。
人間である以上、食べ物による酸は避けては通れません。となれば、酸ができてそれが歯を溶かす前にその酸を取り除いてしまえば歯が溶けることはありませんね。
逆に、長いこと酸を歯の表面にくっつけておけば、もちろん歯は溶けやすくなるということです。
このパターンの人は、歯磨き不足、歯磨き下手であることが多いです。
というわけで、後半へ続きます!
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