はじめに
こんにちは。前回記事、「なんで私ばっかりむし歯になんの!という方へ(前編)」の続きとなります!ぜひ前回記事とセットでお読みください!
では、「どうして私ばっかりむし歯に、、?」の続きから見ていきましょう!
続、どうして私ばっかりむし歯に、、?
酸をつくる細菌が口の中にいるかどうか
いくら食べ物を取ろうが、それを酸に変換する細菌そのものがいなければ歯が溶けることはありませんね。逆に、食べ物から酸を産生する細菌が多ければ、むし歯になりやすくなってしまいます。
このパターンの方は、口の中の細菌の比率が偏っていることがあります。つまり、食べ物から酸を産生するむし歯の原因菌の比率が高いということです。
歯そのものが酸によって溶かされやすいかどうか
いくら食べ物から酸が作られても、歯そのものがその酸に負けなければ溶けることはなく、むし歯にはなりにくいです。逆に、歯が酸に弱い方の場合は、少ない酸でもむし歯になりやすいです。
歯が酸に強いか弱いか、これは残念ながら体質次第というほかありません。年齢によっても多少変化しますが、体質的なところがほとんどでしょう。
今回4パターン挙げましたが、もちろん重なっている方もいると思います。
むし歯になりやすい方の原因は、決して一つではないのです。歯を磨いているのにむし歯になりやすいという方がいることが、その何よりの証拠ですよね。
むし歯になりやすいのはわかった。なら、どうしたらいい??
ここまでで、むし歯になりやすい方の傾向をお伝えしてきました。
俺たちに救いはないのか!!??
そんなことはありません!前述のパターンごとに対策を説明していきます。
・食事の時間が長い、間食が多い方(口の中に酸があるかどうか)
このパターンの方はシンプルです。思い当たる節がある方は、だらだら食べを辞める、間食を辞める、どうしてもする場合は歯磨きとセットにするなどの対策をしましょう。
食べるのを辞めるのではなく、口の中に食べ物がある時間を短くすることを意識してみてください。
・歯磨き不足、歯磨き下手の方(できた酸がどれくらいの時間口の中にとどまっているか
)
そもそも自分が歯磨き不足だったり歯磨き下手だったりするかどうか、自分で把握するのは難しいですよね。
それを把握するのに役に立つのは、歯医者の定期検診です。定期検診では、衛生士が歯磨き指導や歯の汚れの染め出しをしてくれます。染め出しをしてもらった際にどこに汚れが溜まりやすいのかをよく理解することが大切です。また、自分に適した歯ブラシやケア用品を使用することも重要です。それも定期検診で衛生士に紹介してもらえるはずですので、利用してみましょう。
逆に、そのような定期検診を実施してくれるような歯科医院に通うことも重要かもしれませんね。
・むし歯の原因菌の比率が高い方(酸を作る細菌が口の中にいるかどうか)
自分の口の中の細菌の比率まで把握している方は非常に少ないでしょう。唾液の検査は一部の歯科医院では行っていますが、かなり少ない印象です。
また、仮に検査してむし歯菌の比率が高いとわかっても、それを改善する方法はありません。むし歯菌の比率に関してはあまり気にしなくてもよいかもしれませんね。
・歯そのものが酸によって溶かされやすいかどうか
歯が溶かされやすいかどうかに関しては、体質だという説明をしました。ですが、歯の耐酸性を上げることはできます。それは「フッ素塗布」です!
お子さんが受ける印象はあるかもしれませんが、大人の歯にもちゃんと効果があります。
フッ素に関しては別記事にまとめてありますので、参考にしてください!
むし歯の原因 +α
また、上記4つには該当しませんが、もう一つ大事な要素があります。
それは、「唾液」です。
唾液には、むし歯を予防するために重要な役割がたくさんあります。大きな歯の汚れを洗い流す、細菌が産生する酸を中和する(無効化する)などです。
唾液の量が少ないと、それだけでもむし歯のリスクは上がります。
加齢等で唾液が少なくなることは仕方ありませんが、口呼吸などで口が乾燥することが多い方は気を付けましょう。
まとめ
では、今回のまとめに移ります
・唾液量の不足もむし歯リスクにつながる
なにはともあれ、むし歯になる原因は一つではありません。
今回の記事を参考に、自分に思い当たるところがあれば、対策をぜひ実践していただきたいと思います。
少しでもむし歯を減らしていきましょう! ここまでお読みいただき、ありがとうございました~
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