はじめに
こんにちは!
今回は新ジャンルの記事を書いてみます。その名も、「資産形成に必要な知識の解説」です!
自分の資産形成の経過についてはちょこちょこ記事にさせていただいておりますが、知識の解説についてはしたことはありませんでした。
なんせ自分自身が勉強し始めて1年半とかそれくらいですから、自分の浅い知識なんぞ、どこに需要あるんだと思ってました。というか、今も思ってますが(笑)。
ですが周りの人と話すと、こんな自分レベルの知識でも知らない方が多いんだなと感じることも増えてきまして。
意外と勉強そのものをしてる人が少ないのかもしれないと思い、自分の知識でもどなたかの役に立てばうれしいなということで、書いてみることにしました!
ということで、第1弾。株についてです。
老後2000万円の話とか、新NISA施行とか、自分で自分の面倒見ないと生きていけないよという風潮が高まっていますね。
なら何かやらなくてはと思い立って、自分が最初にぶつかったのがこれでした。
「株とか投資信託とかよくわからん」
経済とか経営とか金融とか、何にも勉強したことがなかったですが、いろいろなツールを生かして何とかかんとか勉強していきました。
株やら投資信託やらというのはなんなのか。本当に基本の基本ではありますが、どこかに需要があると信じて書いてみます(笑)。
株って何?
株というのは、「企業の経営権の一部」です。
その企業が今後何に力を入れていくのか、何を改善すべきなのか、そういうことに口出しができる権利のことです。株の売り買いとかいう以前に、株というのは本来そういうものです。
ではこんなものがなぜ出回っているのか。それは、売っている企業にとっても、買う個人にとってもメリットがあるためです。
企業にとってのメリットは、資金調達です。さらにいえば、「返済不要な資金調達」が可能だということです。あくまで経営権の一部を買ってもらっただけで、別に株を買った人に対して借金をしているわけではないですからね。
もちろん、実質的な経営陣が成果を上げられず、株主(株を買った人)が利益を得られなければ、経営陣の交代を要求されたり、株そのものが売り払われたりして株の価値が下がったりします。株の価値が下がれば、株の単価が下がり、調達できる資金の量が下がります。
個人にとってメリットは、何より金銭的な利益を得られることです。
株を持っているだけでも、その企業が利益を上げればその一部を配当金として得ることができます。それ以外にも、その株を買った時より値上がりしたタイミングで売却すれば、その株価の差額を利益として得ることができます。
株のデメリット
株がどのようなものかはお分かりいただけましたでしょうか。持っているだけでも金銭的メリットが得られますし、うまく上がり下がりをみれば売買することでも利益を得ることができる。いいことずくめですね!
しかし、株は怖いものという話もよく聞きます。むしろ、こっちの方がよく聞くくらいですよね。それはなぜなのでしょう。
まず一つ目は、株価の上がり下がりが激しく、さらにいえば予測することが非常に難しいためです。
株は、もっているだけでも売買することでも利益を上げられますが、1株で得られる金額は小さいです。ですので、大きく儲けようとすれば、多くの資金を投入して多量の株を購入する必要があります。それだけ多くの資金を投入した結果、その株価が上がり、売却して利益を得られれば万々歳ですが、もしそうならなかった場合は、多くの資金を無駄にしてしまうということになります。
これが株で失敗したという状態ですね。「現金→株→現金」というお金の変換をした結果、最初の現金より最後の現金の額が大きく下がってしまうということです。
二つ目は、株価が上がる企業の選定が難しいということです。
明らかに業績が上がるだろうと見込めるような大企業は、みんながそう思うため、株価の動きは小さいです。逆に、みんなが目をつけていないような企業を買おうと思うと、上がれば大きな利益を得られますが、大コケして損する可能性も高いということです。
それでは、無理に売買せずに大企業の株をただ持っていればいいのではないか。
それも一つの正解ですが、大企業はたくさんの人が株を持っているため、利益の分配対象も多いです。そうすると、利益をたくさん上げても細分化されてしまうため、一人一人が大きな利益を得ることは難しいです。
二つをまとめると、「株は大きく利益を上げたければ大きなリスクを取らなくてはならない」ということになります。
株で大きく稼ぐ人の裏には、たくさんの失敗者がいるということですね。非常にうまくできてるなこの世の中は、という感じがします。
株のデメリットに対する対処法
株のこわいところはお分かりいただけましたでしょうか?
といってもこわがってばかりいても仕方ありません。このデメリットに対してどのような作戦をとればよいのでしょうか。
それは、たくさんの種類の株を持つことです。
1種類の株だけをたくさんもっていると、その株価が大きく落ちたとき、とてもとても痛い思いをすることになります。しかし、複数の種類の株をもっていれば、1種類の株価が落ちてしまっても、他が上がればプラスマイナスゼロになったり、損失を軽減させたりすることができるわけです。
これが、「分散投資」という考え方です。
ですが、この分散投資にもデメリットはあります。
まず1つ目。損失が軽減されるということは、逆に言えば大きく上がる機会も分散されてしまうということです。1種類の株に集中的に投資するのに比べて、利益も損失も少なくなるのですね。
「大きく儲けようとしたら大きなリスクを取らなければいけない」というポイントが見事に反映されていますよね。安全の比率を増やすと、大儲けはしづらくなるのです。
2つ目は、そもそも「分散させる」ことの手間です。
「株価が上昇する企業の選定はとても難しい」ということを説明しました。時代と業種が合っているか、企業の規模、資金繰り、見込める配当額、そういったことを加味して投資する企業を決めていくわけですが、これを調べていく手間は果てしないものがあります。分散投資をするには、この作業をいくつもの企業に対して行って、投資する企業を決めていかなければならないのです。
このような作業をしなければ、安定的に利益を上げられるような分散投資はできません。
面倒ごとを任せる「投資信託」
分散投資という、株のこわい面を軽減化させる戦略と、その大変さはお分かりいただけましたでしょうか。
「こんな作業が待っているなら、投資なんてしなくていいや、、、。」
投資家ではない一般の方が片手間にこんな作業をするのは苦行でしかないでしょうし、そんな気持ちになるのも無理はないです、、、。
ですが、需要があるところにはビジネスが生まれるわけで、こんなニーズに応えた商品が存在します。それが、「投資信託」です。
投資信託は、平たく言うと、「分散投資の面倒ごとを引き受けます」という商品です。
分散投資の面倒ごとというのは、まさしく「投資対象を分散させるための企業の選定と入れ替え」の作業ですよね。ここをまるごとやってくれるというわけです。
この投資信託を買えば、自分でいろいろ調べなくても分散投資ができ、ほったらかしていてもある程度の利益が出るように分散対象となる企業の入れ替えまで勝手にやってくれるのです。
さらに、その分散投資によって出た利益で、自動的に投資信託を買い増ししておいてくれるのです(再投資といいます)。
これによって、一度買ったら本当にほったらかしておくだけでいいということになります。
とってもとっても助かりますよね。
簡単に分散投資ができるという点で、かなり投資に対するハードルが下がりそうです。
ですが、もちろんこれにもデメリットがあります。
まずは、投資信託にもいろいろな種類があるということです。分散投資の対象とする企業の選び方にも違いがありますし、業種を絞った投資信託もありますし。ある程度は自分で調べないといけないところもあります。
もう一つは手数料です。
やはり分散投資の面倒ごとを任せているわけですから、タダでやってくれるわけではないんですね。その分手数料を取られますし、ある程度利益が出たら、その一部を成功報酬として支払わなくてはなりません。
こういう目線で見ると、投資信託が再投資の機能をつけるのもわかりますよね。
投資信託が生んだ利益から、さらに手数料を生むことができるんですねえ(白目)。
この手数料を支払うのがもったいないと思う方は、自力で企業を調べて、投資対象を自分で選んでいくということになりますね。どちらがいいということではなく、人によって向いているものが異なるということになります。
おわりに
ということで、2回に分けて株と投資信託について解説してみました。
基本の基本ということで、具体的な銘柄を出すのではなく、概念そのものについて重点的に説明してみましたが、参考になりましたでしょうか?
皆さんのお役に立てそうであれば、今後このような記事も増やしていこうと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
コメント