こんにちは。
音楽を聴く手段はもっぱらサブスクに移り変わっていますね。
それによってアーティスト側も曲の作り方を工夫しているのかもしれませんね。というか、サブスクで聴きやすいような曲を作れる人たちが売れるようになっているのかもしれません。
勝手な考察にはなりますが、最近売れている曲、アーティストは音源の中で完成されているような気がします。音源の中で多くの音色、効果音が重ね合され、音源だけでもとても聴きごたえのある曲が多いですよね。
そんな今だからこそ、この「Thee Michelle Gun Elephant」というバンドを聴くと、また新鮮に感じるのです。
Thee Michelle Gun Elephantとは
Vo. チバユウスケ
Gt. アベフトシ
Ba. ウエノコウジ
Dr. クハラカズユキ
から編成される4人組バンドです。
このバンドは、ギター1本(たまに2本)、ベース、ドラムと非常にシンプルな編成です。
しかも、ギターもベースもエフェクターを通さずに直アン、ドラムも1タムとまさにミニマリストといった布陣です。
また、彼らの曲はシンプルな構成なものが多いです。
音色も少なく、構成もシンプルで、音源の中で音を重ねることもほとんどしない。
それなのに、彼らの曲、サウンドはとにかくかっこよくて、個性的、唯一無二なのです。
その理由は、パートそれぞれが強烈に個性的だからでしょう。
ギターのアベはカッティングの鬼で、マシンガンのようなフレーズを繰り出します。全編ギターソロのような曲すらあり、音色は少なくてもそのカッティングの切れ味だけで違いを作れてしまうのです。
ウエノのベースはこれぞプレシジョンベースという重くて厚いサウンドでドラムとギターをつなぎます。しかし、一つ一つのフレーズがキャッチーで、タイトにつなぎつつもベースそのものの存在感も圧倒的です。
ドラムはとにかく軽快。音の一つ一つが非常に粒だっていて、ギターとベースの強烈なサウンドにもまったく負けません。個人的にはスネアがうますぎると思っていて、スネアの強弱だけでも一つのドラムフレーズになってしまっているなと感じられるほどです。
そしてその個性派ぞろいの楽器隊のなかでがなるチバのボーカル。このサウンドに負けないボーカルってほんとにとんでもないと思います。最近のアーティストで彼のような歌を歌う人は見当たりません。
こんなに個性派ぞろいだったらぶつかりあってしまいそうなもんですが、不思議なことにお互いがお互いを引き立てていて、どれも一つも邪魔しないんですね。
これが「バンド」ってやつなんですね、、、。
バンドとしての活動期間は1996-2003という短い期間でした。最近では再結成するバンドも多いですが、彼らの演奏を見ることはもうかないません。
ギターのアベがすでに故人となってしまっているためです。
自分がこのバンドを知り、ハマったときにはすでに伝説となった後でした。
一度でいいから生演奏を見てみたかった。YOUTUBEなどで当時のライブ映像などを見ていると心の底からそう思うばかりです、、、。
どのバンドもアーティストも、いつまで活動してくれるかなんてわかりません。
いけるときにしっかりライブに行くべきだなあと思う今日この頃です、、、
コメント